TRIPLANEの「home」CD レビュー

2010年04月28日

彼らのアレンジとVo江畑氏の声を聞くと一瞬、「Mr.Children?」とも思ってしまう。(また皮肉にもミスチルが同名のアルバムを発表し売れてしまったことでますます比較されてしまった。)

"ニセチル"等と揶揄される事が多々あるが、確かにMr.Childrenから大きな影響を受けている事は公言しているし、Mr.Childrenから影響を受けた人なんて沢山居るだろう。
更に声質までもが似ているから、まね事の様で個性が無いと言うが、ずっと聴いていれば"Mr.Childrenに似ているバンド"から"TRIPLANE"という、一アーティストとして自然に認識は変わっていくと思う。

しかし、今のミスチルは歌の世界観が幅広すぎているのに対し、彼らは純粋な恋愛・日常・人とのつながりを大事にし、10代の頃を思い描くような歌を歌っている。まさにエヴァーグリーンな楽曲ともいえるだろう。この辺が初期のミスチルを思い起こすのかも知れないが、ロック(バンド)色が強いのが彼らの持ち味だと思う。(初期のミスチルでも彼らのようなアプローチは出来なかったであろう)

そんな一部批判的なファンに対してのメッセージはこれまでにして、

1stアルバムの紹介をしたいと思う。

ワンピースで有名になった主題歌「Dear Friends」を含む全11曲。シングルも5曲入っているのでベスト的なアルバムともいえる。どんなにジャンルをアピールしようとも「歌モノ」で括られる今日のJ-POP界に立ち向かえる内容。また、アレンジや曲順もベスト!メロディーも"すっと"入ってくる。

「ライナーノート」 はアルバム曲ながら、初っ端から名曲を当ててきた。
疲れた顔した社会人に支持されそうな、元気が出る曲だと思う。

「raspberry」 は一番好きな曲。
失恋から立ち直りかけてきたところに無垢な子が迫ってきて、最初は敬遠してたはずなのに、曲が終わる頃にはゾッコンになってるっていう心境の変化が凝縮されてて癖になる。

あとはこれがロングセールでもいいから大ヒットしてくれれば嬉しいのであるが・・・

最初にごちゃごちゃ言ったけど、Mr.Childrenと比較されるのが嫌なわけじゃないし、むしろMr.Children好きな人には是非オススメしたい。
敬意を評して言うならば、ミスターチルドレン・チルドレンとでも顕そうか、小泉チルドレン的な意味で。

また、個人的にはコブクロやスピッツ好きにもウケが良いのでは?と考えてる。



Posted by 春清花 at 12:31