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Posted by TI-DA at

コトリンゴの「こんにちは またあした」CD レビュー

2010年03月24日

コトリンゴこと三吉理絵子さん。

坂本龍一のラジオ番組J-WAVE radio sakamotoへ送ったデモ・テープがきっかけでデビューが決まった、女性シンガー・ソングライターの1stシングル。

豊富な知識に基づく高品位なナンバーで、月桂冠「つき」のCMソングとして起用されていました。

一句一句が心に染みる音楽で彼女の歌声は無限の可能性がある感じ。

湯川さんと同じくコトリンゴさんも個性派のアーティストで、
聴いていてその世界観に入り想像性豊かな彼女の曲、ピアノの音色。

何とも言えないですね。

かわいらしいウィスパーヴォイスとは裏腹に、確かな技術に裏付けられたピアノ弾き語り。

坂本龍一が認めるだけあって、実に耳に、心に心地よいサウンド。

ミネラルウォーターのようにすーっとしみ込んできます。

女性というよりも、女の子が書く少し幼い感じの詩をうまく曲に乗せてる。

「好き」といっぱい歌ったあとに、「ちょっといいすぎた」と歌うのは、彼女の歌い方もあるけど。かなりかわいらしい。

うまいとか歌唱力とかじゃなくて、なぜか、生きてるというリアルな人間らしさが伝わってきた。

聞いていて、なんの抵抗もなく受け付けられる体に入ってくる感じ。

今後、どういう曲を、表現をするのか、たのしみです。  


Posted by 春清花 at 23:34

Weezerの「RATITUDE」CD レビュー

2010年03月24日

初期の泣き虫ロック時代が好きな人には賛否両論だと思う。

でもWeezer初期作品こそがWeezerだと言うほど、初期作品にそこまでハマっていない自分にとっては今作の雑多な感じでまとまったアルバムは結構賛成だったりする。

ポップでエレクトロでラップも入ったりと色んな表情を見せている。
レッチリみたいな曲もあったりとアルバム通して聴くと飽きない一枚だと思う。

特にインディー色なんて望んでない。
何よりも一歩間違ったらアイドルグループ的なギリギリのメロディが素晴らしい。

ハード過ぎず、メロウ過ぎず、前作の実験の末にたどり着いた境地だ考える。
一部のファンにとってバンドっていうのは得てして停滞してもらいたいとを願うものだが、それは叶わない願いだ。

人は常に変化していく生き物。その変化の中で人としての魅力を磨いていくからこそ人生は楽しいはず!

ウィーザーも、リヴァース・クオモも10年以上の歳月を経て変わらないわけがない。

それが音楽に反映されるかされないかはそのバンド次第で、ずっとそのバンドらしさを保ち続けるのも良いコトだし、その時に作りたかった音楽を発表するのもまた良いと思う。

とりあえず自分は今のWeezerのメロディに信頼を置いている。

前作の『レッドアルバム』が実験的かつ新たなるバンドの方向性だとすれば、今作は限り無く完成形かも。   


Posted by 春清花 at 23:34

秦基博の「ALRIGHT」CD レビュー

2010年03月24日

私の日本一好きな歌い手であり作詞作曲家です。

発売日に突っ走って買ったのに今さら書き書きしますが照

秦さん2ndはだいぶ変化を感じます。このアップテンポ・明朗活発さは1stからすると新しいですよね。

今までで一番聴きやすいアルバムになってるんじゃないかと思います。

秀逸な声はやはりそのままに、随所に遊び心が目立つ感じで、ハズレ曲は個人的には無いです。


多少売手の意図も見えますが、それを秦さんが上手く秦音として消化したような、だから秦さんらしいめっちゃいいアルバムと思います。

お気に入りトラックは、シングル以外だと
『夕暮れのたもと』『バイバイじゃあね』『ファソラシドレミ』
『HoneyTrap』『花咲きポプラ』『最悪の日々』(秦坊がエレキギターを手にしたファン衝撃の楽曲!!)
『夜が明ける』『休日』『新しい歌』
・・・って全部だわ

フォーエバーソングのポップさが今はお気に入り。多分聞き込むと好きな曲変わるけど。
鱗ほどの衝撃は無かったけど、普通に全部良いです。

DVDで秦さんらしさのバランスもしっかり見られるし~なんて細かい事はいいんだ…

“僕は知ってんだ
君は大丈夫さ”

ただ明るいんじゃない
疲れ切った心を置いていくような歌をこの人は歌わない

等身大で正直で
飾らなくてそのまんまで

本物だなぁと思わされる。人間性が伝わってくる…素晴らしい人だよこの人は…
本当にいい声…

車窓を流れる景色に、ゆったりした時間に、秦くんの音と声はとても合う。
ソングライティングのセンスも歌のセンスも感じられる良作。

全体的にPOPな分、前作より幅広い人に受け入れられると思う。
けどファンからすると1stにあった、オルタナ感も
取り戻してほしいなぁとも正直思う。

ボーナストラックは激アツ。
僕の今いる夜は・空中ブランコは半端ねぇ。  


Posted by 春清花 at 23:34

Dream Theaterの「Images & Words」CD レビュー

2010年03月24日

超技巧派プログッレシブ・メタルバンドDreamTheaterのセカンドアルバム。

プログレメタル史に燦然と輝く神盤。
約15年前という歴史をまったく感じることのない緻密且つ複雑に練りこまれた楽曲群は卓越した演奏力により至福の空間を創造している。

メンバーはギター、ドラム、ベース、ボーカル、キーボードの5人だが、とても5人で演奏しているとは思えない音圧と正確無比な演奏に圧倒される。

表現力のある、伸び伸びとしたヴォーカル。
あらゆるテクニックを正確にやってのけるギター。
ヴォーカルを消さずに、絶妙な感覚で自らを主張するキーボード。
複雑なラインを速く・完璧に弾きこなし、他のメンバーを支えるベース。
これでもかと力強くぶっ叩きながらも、変拍子を正確にキープするドラム。

ただ演奏技術が高いだけでなく、メロディ、曲の構成も素晴らしく、何回聞いても飽きない。

テクニカルで複雑な展開を持ちながらも
すんなりと耳に入る曲が揃っている。
全体的に張り詰めた空気感が感じられる。

楽曲がよく聴きやすいため、ドリーム・シアター入門用の一枚としておすすめですし、プログレ・メタルとはどういうものか知るためにもおすすめです。
というか、プログレ・メタルというジャンルを超えて、メタルの入門アルバムとしてもおすすめです。
というか、本当のところはメタルというジャンルを超えて、音楽作品として素晴らしいので、ロック史の代表的傑作アルバムの一つに加えたいくらいの名盤です。

PullMeTenderはヘヴィながらもメロディアスな感じ。
一番衝撃を受けたのはやはりMetropolisPart1だ。
「ここまで変わるか!?」と疑いを持つ程の変拍子。
そしてクラシックのような展開。
静かに始まり、徐々に激しくなり、また静かになっていく…。
彼らのテクニカルな部分が存分に堪能出来る。

そしてAnotherDay。
美しいバラード。
どことなくXJAPANのバラードを連想してしまったが、Xとはまた違う味を出している。
1曲ずつ異なる曲調なので、最後まで飽きずに楽しめる1枚。

なんか有名になりすぎた感がある彼らですが
大御所にありがちな当初の音楽性の喪失を
見事に回避している稀有なバンドだと思う。

そして本作品は彼らをワールドクラスに
引っ張りあげた意義深き作品ではないだろうか。
焼酎の似合うじっくりきけるメタルです。

HR/HM初心者という方にもオススメ。  


Posted by 春清花 at 23:34

tobaccojuiceの「HEADPHONE GHOST」CD レビュー

2010年03月24日

fishmansに似てるときいて聴いてみた「工場町」。
見事にハマってしまいました。
やさしい声も曲展開もめっちゃツボ!

ほかの曲も聴きたくなってアルバム購入。
fishmansのようなやわらかな曲、真心ブラザーズのようなストレートな曲、いろいろな表現を感じれます。
そしてすべてのバランスがいい。
自分の好きなアーティストの要素がいろいろ詰まってる。

とにかく演奏レベルが格段に上がっている。
松本さんのボーカルだけ飛びぬけていたバンドだったけど、リズム隊の成長によってtobaccojuiceってバンドが本当にバンドになった記念すべき作品。

ちなみにライブは行く毎に演奏がうまくなっていきます、本当に成長期なんだなぁ。
そういう一枚。

あと今まで、あまりよいプロデューサーに出会えなかったタバコにとって、よさを引き出し、さらに新しい世界へ連れ出してくれた事に感謝。


どんなシチュエーションにも馴染んでくれる。全然厭きないし疲れない。

気持ちを盛り上げてくれるかと思いきや、子守歌になってくれる最高のアルバム。

フラッと立ち寄った喫茶店が意外に当たりだったなぁ

なんて思い出させてくれるかのような一枚。

けどほんわかとしてて、ちょっとした冒険心を思い起こさせられて、

いい雰囲気だったり、さっき買った小説をちょっとだけ読んでみたり、

そんなこんなで常連じゃないので家に帰ろうかと考えて、

「ほんとのいえにかえりたい」と口ずさんでしまう

そんな流れやったら素敵だね。

表題曲の「HEADPHONE GHOST」は新しい世界への一歩。

本当に歌いたい事を本当に出したい音でかき鳴らした名曲。
特に後半のたたみかけるような展開は、言葉を失う。100年後に聞いても名曲って胸張って薦められる。

その他、もちろん名曲揃い。ROCKに振り切れた「CANDY」や「HEADLIGHT」、今までのタバコらしい「リリーフラワー」や「ドリームス」。
演奏で聴かせる「枯葉」。
ストリングスアレンジが見事にはまっている「意味のない朝食」など、タバコジュースの全てがつまってます。
ただその一方で壮大になりすぎた名曲「工場町」は、圧倒的にライブVer.のほうがいい。

歌に惚れたい人にはオススメです。
もちろんfishmans好きにも!  


Posted by 春清花 at 23:34

木村カエラの「HOCUS POCUS」CD レビュー

2010年03月11日

木村カエラ5作目のニューアルバム。

前作「+1」がリスナーに対してのエールをメッセージとするならば、今作「HOCUS POCUS」は恋愛や優しさをテーマにした作品だと感じました。

全体的にカラフルなアレンジの曲が多くて、すごく可愛らしいアルバムに仕上がってます。

アルバムタイトルは、「チチンプイプイ」みたいな意味のないおまじないだそうです。

ヒットシングル4曲が収録され、全体的に大衆向けな雰囲気。
聴きやすい曲が多い。
個人的には過去の作品より好きです。

とにかく「マスタッシュ」の出来がすこぶる良い。
ギターは硬い音なのに、妙にダンサブルだし、
カエラらしいメルヘンPOP
さすがAxSxE(NATSUMEN)って感じ。

あとゼクシイのCM曲「Butterfly」もスゴイ良い。

そして全体的にポップな感じが強いカエラワールドの中で、『どこ』の存在感は抜群。

多分マニアックな曲でありサウンドなんだろうけど、彼女のナチュラルな歌声はすべてをポップに変えてしまう。

なんか初期のような張った声じゃなく透き通るような声になったので
癒し系です。でもカエラロックなところはちゃんとロックしてる。

また、初回限定版に付属しているDVDには、「memories(original version)」(映画「パコと魔法の絵本」主題歌)の可愛らしいMV、tvk(テレビ神奈川)番組“saku saku”のMCに3年振りに復帰した木村カエラとアパートの住人の、面白おかしいトークが楽しめます。

お洒落なアートワークや、CD14曲目の「Untitled Track 14」の様に遊び心も入ってる、元気いっぱいのアルバムに仕上がっていました。


1. Dear Jazzmaster ’84
2. マスタッシュ(album ver.)
3. Phone
4. 乙女echo
5. Butterfly
6. どこ
7. HOCUS POCUS
8. Another world
9. season
10. キミニアイタイ
11. Jeepney
12. BANZAI(album ver.)
13. Super girl   


Posted by 春清花 at 01:03

THE NOVEMBERSの「picnic」CD レビュー

2010年03月11日

彼らの1stをタワレコで視聴した時は
良さがあまり分からず、個性もそれほど感じられなかった。

ただ「白痴」をもう一度聴きなおすと
誰かが「ポストsyrup」というのも分からなくも無いと思ってきた。

彼らを言葉で表すなら「狂気」。
こんなに危なっかしいバンドは見たことない。
ライブでの狂い方は、見てると恐怖を感じるくらいだし
そこら辺の「ロックスターがテレビの前で狂ったふりをしている」バンドとの明らかな違いを見せてくれる。

繊細そうな歌声と喉が破れそうなシャウトのコントラストが壮絶。
妙にリアルで鋭くて、それでいてどこか壊れているような世界観。
鬱っぽくてテンション下がってるときに聞くと危険。

「ガムシロップ」の前奏が全て。
歌い始めるまでの数秒で感情や風景やそんな物を全て表してしまう。
少なくとも私にとっては。

感情と現実だけがそこにあって、それを表現するためだけの洗練された言葉と演奏とメロディがある。

内側だけが泣き叫んでしまいそうになって、
外側はいつもどおりな顔をしてしまう。
たった数秒でこんな風に気付かされてしまう。

私はこれまで見た風景や感じたものの延長線上で生きているんだなぁ。
綺麗な言葉なんか歌わない、残酷な刹那ばかりだ。

けど わかってくれる なんかそんな安堵。
錯覚でも全然いい、雑踏の中に見える白く優しい光のような音楽。

ライブは凄まじいですね。
ただただ圧倒されまくりです。
あの破壊的なアクトはいつ見ても鳥肌たちます。
ただ破壊的すぎて不安定でいつ演奏がとまってもおかしくないような感じでこわいです。  


Posted by 春清花 at 01:03

LEO今井の「Fix Neon」CD レビュー

2010年03月11日

トーキョーライツに照らされて、突如現れたエリートオルタナ詩人。

まずはじめに、音楽的・言葉的なフットワークの、ここまでかというくらいの軽さに驚く。この感覚はこれまでに体験したことが無い。自称バイリンガルなアーティストとは根っから違う、とても鋭い感覚。スウェーデンもロンドンも東京も、彼の中に自然に共存している。

ネオンを思わせる電子音やキーボード、言葉のリズムをさらに高揚させる打ち込み、そしてオルタナティブなロックサウンド。このシティーロックとでもいえるサウンドの、絶妙なかっこよさ。

James Iha、Kenji Jammer、ZAZEN BOYSの向井秀徳と吉田一郎なども参加。

そのサウンドと同時に耳に入って来るのが、リズミカルかつ文学的で、たまには記号にすら聴こえる言葉の存在。

無機質で巨大なネオン街に蠢く人々の空虚を、静かに悟るような言葉たち。でもそれは日本語特有の哀愁だけではない、英語のノリの良さも併せ持ったとてもヒップホップ的でリズミカルな感覚だ。

日本語の選び方がかなり独得で感覚的なのは、彼がマルチリンガルかつハーフであり、それ以上に、オックスフォード大学院で文学の修士課程を卒業していて、言葉の感覚が鋭いからというのもあるかもしれない。


煌びやかかつオルタナ、ダンスロックの意匠も強いサウンドに、文学的かつ感覚的でリズムのいい言葉が乗って、それを美声には程遠い野太い白人の声のLEOが歌う、というこの感覚はすごく新しい。

この美声ではない声、というのも重要。彼の声はすごく太くて低いと思ったら、ファルセットも出したりする。ものすごい気持ち悪い、ホラーみたいな声を出す時すらある。でも何度も聴いていると気持ち良くなってしまうこの声。

ネット社会だ、国際化だと言われる現代は、myspaceで世界に簡単に音楽を発信できるようになったし、洋楽・邦楽やジャンルという概念自体薄れてきてるのも感じる。

でも気分だけ洋楽だったり都会的だったりな音楽が、日本には溢れかえっている。

その中でLEOはすごく自然な呼吸で、絶対自分にしか出来ない表現でさらっと国境を越えていく。複数の文化や言語や音楽の感覚を持ち合わせている上で、自分のアイデンティティーを探ろうとしている気もする。


これぞ時代の申し子。


こんなアーティストが認められる時代がやっときたかな。

このアルバムは、その内側の部分の ひんやりとして心の温かさを帯びた温度が
本来のつながりを求めてスパークさせていくリアルタイムの振動作品である。 

不確かだけれど、確かなものを見て
そして、未来を見ているアーティスト

こんなにも向こう側の相手を求めている音楽があっただろうか
みんなの位置を放射線高上でつなぐ CITY MUSIC 深層心理から日常のどこか先の明日へ。  


Posted by 春清花 at 01:03

Yeah Yeah Yeahsの「It's Blitz!」CD レビュー

2010年03月11日

あのパティ・スミスも認めた、ニューヨークを代表するガレージバンド、ヤー・ヤー・ヤーズ。2002年に彗星のごとくシーンに登場した彼(女)たちが3年ぶり、通算3枚目のアルバムを発表した。

彼女らのアルバムは全てに色があり、挑戦的で絶対的。90年代で終わったとされているロックが残していったオルタナティヴやポスト。そういうことではなくて、こうだという意思表示。カートコバーンが根強く表した在り方が継がれているのだ。

既にメディアからはキャリア最高傑作と評判の高い今作。ジョイ・ディビジョンやクラフトワークらが使用していたというシンセを大胆に導入することで「Zero」「Heads Will Roll」といったダンス・チューンが新たな躍動感を生み出し、「Skeletons」「Hysteric」といったバラードでは、カレンO嬢の知的で美しいボーカルがより艶やかさを増している。

今まで疑心暗鬼だったけど、やはりパティ・スミスは正しかった。ヤー・ヤー・ヤーズは本物だ。これまで彼らのライブに行きたいと思ったことはなけど、今なら是非とも観てみたい。

シンセを導入しダンスを意識した曲群はバンド然としたスタイルから少し距離を置いている身としてはジャスト。
それにしても、アルバムごとに成長が見られ、前作を毎回上回る作品を創ってくるバンドになるとは正直予想してなかった。

ボーカルの力と楽曲が見事に融合。
シンプルな音色で構成されている楽曲ばかりなのに何度でも聴ける名盤です。   


Posted by 春清花 at 00:10

凛として時雨の「just A moment」CD レビュー

2010年03月11日

蒼と紅の混じる闇迫る夕暮れ。

人影少ない歩道でヘッドフォンから突き刺さるように流れる彼らの音楽を聴いていた。





殺されると思った。






あまりにも冷たくて、激しくて、でも情熱なんてものは欠片もなくて、

ただ冷たい血が流れる。

「ヒトを殺す音楽」があるとするならば、きっと彼らの音楽なんだろうなと確信した。

病みそうになる一歩手前で踏みとどまりながら彼らの音楽を聴く。

っていうか彼らの音楽を聴いてる時点で病んでるのかな。

もう病んでも良いやって突き落とされる音楽。

負のオーラに私は惹かれる。

演奏の技術もすごい・・・けれど、そんなの私はわからない。

ただ溢れんばかりの音のオーラに瞬時に包まれる。

それがとことんまでに負であるからこそ、美しくて悲しくて、

まるで真冬の空気の冷たさのようだ。

切り裂かれそうになりながら、あるときを境にふと心地よくなる。

そんな臨界点を超えた音楽の快感。

覚悟して聴くべし。

病んだら最後。

好きであろうとなかろうと、快感であろうと不快であろうと、

感情を揺さぶる音楽。

揺さぶられたい人はぜひご傾聴あれ。  


Posted by 春清花 at 00:10